板倉構法とは

板倉の住まい

元祖板倉(立科町)これからの日本の住まいを考えるとき、忘れてはならない建築に倉があります。倉は宝物や穀物などを長期保存する高性能な建物です。倉と言えば現在は、厚い土壁の「土蔵」を思い浮かべますが、古代においては正倉院や伊勢神宮のように木造の「板倉」が一般的でした。木材の持つ優れた断熱性や調湿性は古くから大切な物の保存に利用されていました。

「蔵」と書く土壁の土蔵は中世以降、戦乱の絶えない都などで防火構造として、主に西日本で発達したものです。防火の必要性が低く森林資源に恵まれた東日本の山間部などでは、現在でも板倉を多く見ることができます。特に長野県は八ヶ岳山麓をはじめ各地に板倉が最も多く残る地域です。

シンプルでナチュラルな空間また、長野県には板倉の外側に断熱と防火のため土塗りを施し漆喰で仕上げた「板倉土蔵」とでも呼べるものがたくさんあります。外観はまったくの土壁の「土蔵」ですが、内部に入ると無垢の厚板に囲まれていて板倉構造であることがわかります。このように信州では板倉は身近な構法の一つなのです。

この伝統的で堅牢・高耐久な「板倉」を現代住宅に応用したものが「信州カラマツ板倉の家」です。無垢の厚板に囲まれた室内空間は、天然の木の香りに満ち溢れていつもさわやかです。厚板の断熱と調湿、抗菌作用により、人間の五感を活き活きとさせ健康的で快適な暮らしを実現します。

板倉構法とは

現代の板倉構法は筑波大学教授 安藤邦廣氏が提唱するもので、壁は厚さ1寸(3cm)の無垢の厚板を使い、「落とし板倉構法」で造ります。床や屋根も全てこの厚板で構成し細かい部材は使いません。日本の伝統的な木組みを使いながら2×4構法のように部材の種類を整理した合理的な構法となっています。
「信州カラマツ板倉の家」は地域材を使い、部材種類を限定し大量発注することで、部材単価を抑えコストダウンを図ります。板倉構法はログハウスのように上棟すると壁が出来ていて、壁下地や仕上げ工事が不要です。施工性が高く断熱、調湿が優れているため、設備などを基本性能重視のシンプルなものとすれば、家の価格は一般のメーカー住宅とほとんど同じ単価で造ることができます。
板倉図

板倉構法